高松総合法律事務所の法律ブログ

株式会社瀬戸内ファンド・池田佳弘らによる投資被害について【続々】

2016年6月1日  カテゴリ:ブログ, 投資被害

香川県発の投資被害である株式会社瀬戸内ファンド・池田佳弘に関する続報です。
池田佳弘らによる被害発覚時、瀬戸内ファンドの関係者らによって企画されていた「被害者の会」なるものは、私が予想していたとおり雲散霧消してしまい、池田佳弘の所在も未だ不明のままです。

私が代理人を務める被害者の池田佳弘らに対する訴訟において、池田佳弘は大阪弁護士会の柿原和則弁護士、柿原学弁護士らを代理人に選任しました。ところが、同弁護士らは①出資したお金の流れを明らかにせよ、②池田佳弘の現在の所在を明らかにせよなどといった私からの質問には一切答えることなく、時間稼ぎとしか思えない趣旨不明の釈明をしたのみで(こういったことを許してしまう裁判所の訴訟指揮もどうかと思いますが)平成28年5月に池田佳弘の代理人を辞任してしまいました。

柿原和則弁護士、柿原学弁護士らの訴訟対応は弁護士職務基本規程に違反する疑いがあり、また、そもそも、柿原和則弁護士、柿原学弁護士らが池田佳弘から受け取った着手金等の弁護士費用は犯罪収益ではないのかという問題もあるのですが、それは本論ではないのでさておき、代理人弁護士の辞任後、いわゆる本人訴訟となった池田佳弘から、突如、「支払義務を認めます」「当初から支払義務を争うつもりはなかった」などと記載された「陳述書」なる書面が裁判所に提出されました。(なお、裁判手続的にはこのような書面が裁判所に提出されても、本人が裁判期日に出頭しない限り、陳述扱いとすることができません。池田佳弘は裁判所に出頭せず、これからも出頭することがないでしょうから、何の効果も持たない書面ということになります。)

出資金を返還する旨の話は他の被害者らに対しても持ちかけられているようですが、池田佳弘が誠意を持って義務を履行することはほとんど期待できず、刑事事件化をおそれた時間稼ぎにすぎないと考えたほうがよさそうです。(池田佳弘が誠意をもって対応するつもりなら、既に所在を明らかにして被害者にきちんと説明をしているでしょう。)

所在不明状態が続く池田佳弘ですが、一部の者とは連絡が取れているようであり、また、裁判上、香川県内の実家を書面の送達場所としていることから、家族とは連絡が取れる状態であると考えられます。
また、資金なく逃亡生活を続けることは困難で、池田佳弘は一定の金銭も持ち合わせているものと考えられます。池田佳弘と連絡が取れる家族が金銭を預かっている、あるいは家族名義にしているといったことも考えられますが、犯罪収益を預かるということになるとその家族を刑事事件に巻き込むことになるおそれもあり、そのあたりはよくわかりません。

いずれにしても、池田佳弘が所在を明らかにして、被害者に対してきちんと誠意を示すことを一応期待したいと思います。

※本件に関する当事務所への問い合わせは、マスコミ関係者を除き、ご遠慮下さい。もし、事務所にお問い合わせをいただきましても、私からは何もお話をすることはできませんので、ご了承願います。

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