保険会社の示談金額は妥当なのか?
Q
自動車に轢かれて足を骨折して約10か月間治療を続けましたが、関節の痛みと可動域の制限が完全にはよくなりませんでした。保険会社の担当者から「そろそろ治療は打ち切りで」と言われたので、よくわからずこれに応じ、その後、関節の可動域制限について自賠責後遺障害12級と認定されました。
保険会社から示談案として損害の明細が届き、それを見ると治療費や慰謝料、既払金などの項目があり、私に合計約500万円を支払うとの内容でした。
この示談案に応じてしまってよいのかどうか、正直よくわかりません。
なお、私は専業主婦で私自身に収入があるわけではありません。
A
保険会社の示談金額は妥当とはいえない可能性が高いです。
一般的に保険会社が示談案として提示する金額は裁判所で損害として認められる金額より低額です。どれくらい低額なのかはケースバイケースですが、なかには著しく低く見積もられているものもあります。
専業主婦で収入がないとのことですが、主婦の場合、賃金センサスといった統計資料をもとに主婦労働による収入を擬制し、休業損害、後遺障害による逸失利益(後遺障害によって将来得られるべき利益を得られなかったことによる損害)といった損害を算出することが通常です。